|
プログラムノート |
|
|
|
|
オープニング 6手連弾 |
|
|
小枝 順 |
「ペールギュント」より
『朝』 『山の魔王の宮殿にて』(グリーグ) |
|
小西真理 |
ノルウェーの作曲家グリーグによる1875年の作品。「北欧のショパン」とも呼ばれる彼は、 |
村田睦美 |
ノルウェーの民族音楽から深い影響を受けた国民楽派の作曲家。この作品は、 |
|
イプセンがノルウェーの民話からの伝説的人物を題材とした詩劇『ペールギュント』。 |
|
『朝』:サハラ砂漠の日の出の情景。新しい人生を開拓しようとする。 |
|
|
「山の魔王」とは、主人公ペール・ギュントが山中で出会う妖精トロールの王。 |
|
|
どのような存在であるかについては様々な描写があり、一定しない。 |
|
|
『となりのトトロ』もこの妖精「トロール」から着想を得たものと考えられる。 |
|
|
高い山々の一日の始まりを、日の出と森のざわめきの印象を描いている。 |
|
1部 |
|
|
赤田節子 |
別れの曲(ショパン) |
|
|
『エチュード(練習曲)集
作品10』の12曲のうち、3番目の曲で、最も叙情的で |
|
美しく、ショパン自身「これほど美しい旋律を見つけることは二度とできないでしょう」 |
|
とフランツ・リストに語ったと伝えられている。 |
|
|
|
|
島崎英子 |
ムーンリバー(ヘンリー・マンシーニ) |
|
|
1961年に作詞ジョニー・マーサー・作曲ヘンリー・マンシーニによって作られた曲。同年に公開された映画『ティファニーで朝食を』の主題歌であり、主演女優のオードリー・ヘプバーンが歌った。 |
|
|
|
|
大谷弥恵 |
ソナチネOp.36-No.1 全楽章(クレメンティ) |
|
|
1752年イタリア生。ベートーベンは、彼の曲は、モーツアルトよりもピアニスティックと評価している。ソナタは100曲もあり、ソナチネも多数作曲している。 |
|
|
この作品は、ピアノを練習する人たちがソナチネに入ると必ず練習する。 |
|
|
|
|
山中美津子 |
ドナウ川のさざなみ(イヴァノヴィッチ) |
|
|
1889年に開催されたパリ万国博覧会で演奏され、世界的に有名になった。 |
|
|
イヴァノヴィッチ(Ivanovici/1845-1902)は、ルーマニアの作曲家・指揮者で、軍楽隊の隊長を務めた人物。同世代には、ウィーンのヨハン・シュトラウス2世がいる。 |
|
|
|
|
神田英子 |
別れの曲(ショパン) |
|
|
1934年に制作された映画の劇中にはショパンの名曲がふんだんに流れ、特にこの作品はメインのテーマ曲として使用されて涙を誘い、映画の邦題「別れの曲」と共に人々の心に残ることとなり、以来、日本ではこの曲が《別れの曲》と一般に広く呼ばれるようになりました。ショパンの若き日の愛と苦悩が、初恋の人コンスタンティアとの悲恋を縦糸に、ジョルジュ・サンドやフランツ・リストら豪華な登場人物たちとの交流を横糸にして鮮やかに描き出されている。 |
|
|
|
|
清水嘉子 |
エリーゼのために(ベートーベン) |
|
|
1810年作曲。本来「テレーゼ(Therese)のために」という曲名だったが、 |
|
|
悪筆で解読不可能など何らかの原因で「エリーゼ(Elise)」となったという説が |
|
|
有力視されている。本曲の原稿はテレーゼ・マルファッティの書類から発見 |
|
|
されたものであり、テレーゼはかつてベートーベンが愛した女性であった。 |
|
|
|
|
藤田祐三 |
ワルツOp.69No.2ロ短調(ショパン) |
|
|
ショパンは、生前18曲(?)のワルツを作曲したらしい。現在、正確に知られているのは17曲。このうち生前出版されたものは8曲で、他は遺作として公にされた。 |
|
|
これは1829年、18才の時、故郷のポーランドで作曲。感傷的な旋律に満ちてはい |
|
るが「別れのワルツ」ではなく、明るい第2の旋律も現れる。一種のロンド形式。 |
|
|
|
|
|
|
久本利江 |
ノクターン第20番 遺作(ショパン) |
|
|
1830年春に作曲、1875年1月5日出版。正式な献呈はない。作曲当時、彼には片思いの女性がいた。それが大きく反映された自身の代表作「ピアノ協奏曲第2番」からの引用もあり、姉のルドヴィカ・ショパンの練習用として書かれたとも言われている。 |
|
|
|
|
2部 アンサンブル |
|
|
連弾 |
|
|
小枝 順・小西真理 |
亡き王女のパヴァーヌ(ラヴェル) |
|
|
1899年作曲。ピアノ曲、自身の編曲による管弦楽もある。ラヴェルがルーヴル美術館を訪れた時に、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画からインスピレーションを得て作曲したとされている。 |
|
|
「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」だとしている[2]。なお、パヴァーヌとは、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの宮廷で普及していた舞踏のことである |
|
連弾 |
|
|
伊藤恵美子・植野章子 |
くるみ割り人形(チャイコフスキー) |
|
|
チャイコフスキーの三大バレエの一つであり、初演から100年以上を経て数多くの改訂版が作られている。ちなみにくるみ割り人形とは、人形の形をした胡桃を割る道具のこと。クリスマスイブの物語・・・ |
|
|
|
|
フルート:中村暢子 |
My Heart Will Go On(ジェームス ホーナー) |
|
ピアノ:村田睦美 |
「私の心は生き続ける」は、セリーヌ・ディオンによって歌われた楽曲で、1997年の超大作映画『タイタニック』の主題歌。 |
|
|
|
|
連弾 |
愛の挨拶(エルガー) |
|
池永真佐子・村田睦美 |
1888年にキャロライン・アリス・ロバーツとの婚約記念に贈った。エルガーの妻とな |
|
ったアリスは、もともとエルガーのピアノの生徒であった。8歳年長であり、宗教の違い(エルガーはカトリック、アリスはプロテスタント)や身分の差(当時)からアリスの親族は2人の仲を認めなかったため、反対を押し切っての結婚であった。 |
|
|
|
|
ファゴット:橋本明日香 |
ユモレスク(ドヴォルジャーク) |
|
ピアノ:村田睦美 |
《8つのユーモレスク》Op. 101(B.
187)は、ボヘミアの作曲家アントニーン・ドヴォルジャークが1894年の夏に作曲したピアノ曲集である。中でも変ト長調の第7曲は、最も有名なピアノ曲の一つに数えられており[1]、またフリッツ・クライスラーによるヴァイオリン用の編曲でも名高い。 |
|
|
|
|
連弾 |
スラブ舞曲
第10番Op.72−2(ドヴォルジャーク) |
|
大塚由紀子・村田睦美 |
スラヴ舞曲集は、アントニン・ドヴォルザークが作曲した舞曲集。元はピアノ連弾のために書かれたが、作曲者自身によって全曲が管弦楽編曲された。各8曲からなる1878年第1集作品46(B83)と1886年第2集作品72(B147)。 |
|
|
|
|
サックス:谷川 修 |
Barcarolle(チャイコフスキー) |
|
ピアノ:村田睦美 |
舟歌は世界各地にあり、ロシアの『ヴォルガの舟歌』、日本の『最上川舟唄』など |
|
民謡や労働の歌としても存在する。クラシックにおいては、メンデルスゾーン・ |
|
|
ショパン・フォーレ・ラフマニノフなどが舟歌として作品を残している。フォーレは |
|
生涯を通じて13曲の舟歌を作曲しているのが注目される。 |
|
|
この舟歌は、ペテルブルクの月刊誌『ヌヴェリスト(小説家)』上で“連載”された「四季」という作品の中の一曲で、12ヶ月に対応した12の小品から成り。季節の自然のみならず、民衆の生活をも生き生きと描写したユニークな作品で、その音楽には、祖国ロシアの自然と人々を見つめるチャイコフスキーのあたたかな眼差しがつねに息づいている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
3部 |
|
|
橋本明日香 |
ワルツOp.64-No.2(ショパン) |
|
|
Op,64は、1846、1847年作曲。死が近づいたショパン晩年の作品。3つのワルツは |
|
ショパン生前の最後に出版されたが、第6番「子犬のワルツ」と第7番は、いずれも |
|
この作品に含まれる。本来は踊るための音楽に過ぎなかったワルツを、自らの |
|
内面を表現する芸術に高めたのはやはりショパンであった。 |
|
|
|
|
中津泰弘 |
ロンド二長調KV485(モーツアルト) |
|
|
1786年に、シャルロッテ・フォン・ヴュルベン嬢のために作曲された。モーツアルトが独立したロンドとして書いた作品の中の一つ。ロンド形式というより、ロンド形式とソナタ形式が一緒になったような構成だが、はっきりした副主題はない。 |
|
|
|
|
福永奈々 |
「子供の領分」より『ゴリウォークのケーク・ウォーク』(ドビュシー) |
|
|
フランスのクロード・ドビュッシーが1908年に完成させたピアノのための組曲。 |
|
この作品は当時3歳だったドビュッシーの娘クロード・エマ(愛称はシュシュ)のために作曲された。子供に演奏されることを意図したものではなく、あくまでも大人が子供らしい気分に浸ることを目的とした作品である。この点において、シューマンの『子供の情景』と通じる。ゴリウォークとは、絵本(1895など)に出てくる黒人の男の |
|
|
子人形のキャラクターの名前で、ケークウォークは黒人のダンスの一種。 |
|
|
|
|
植野章子 |
即興曲「エディット・ピアフに捧げる歌」(プーランク) |
|
|
フランクの姪にピアノを習い、15才の時ピアニストのリカルド・ヴィニェスに師事し、近代フランス音楽の心髄を知ることとなった。17才の時、歌手のジャーヌ・バトリと出会い、フォーレ、ドビッシー、ラヴェル、サティーなどの歌曲を知ることとなった。 |
|
|
1959年に書かれた「15の即興曲集」の中の一曲。 |
|
|
愛の讃歌で知られるシャンソン歌手エディット・ピアフに捧げられた作品。 |
|
|
|
|
池永真佐子 |
ソナタNo.570 第1・第2楽章(モーツアルト) |
|
|
1789年に作曲したピアノソナタ。ソロのピアノソナタは18曲あり、この作品は17番。 |
|
|
|
馬場由起子 |
ソナチネ第1楽章(ラヴェル) |
|
|
1905年。ラヴェルが音楽雑誌のコンクールの応募作品として作曲した。入選したのはラヴェル一人であった。代表的な作品の1つである。第1楽章はソナタ形式。第2楽章は3部形式のメヌエット。第3楽章は自由なソナタ形式で、第2主題は第2楽章の中間部と同じ旋律になっている |
|
|
|
|
大塚由紀子 |
スケルツォNo.2(ショパン) |
|
|
4曲あるスケルツォの中で最も人気のある作品。スケルツォとは冗談というような意味 |
|
であるが、ショパンのスケルツォは、4番を除き、その雰囲気とはかけ離れている。 |
|
|
|
みんなでアンサンブル |
Happy Xmas(War Is Over) (ジョン レノン) |
|
|
ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)(Happy Xmas
(War Is Over))は、1971年に発表された、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの楽曲。 |
|
|
クリスマスソングの定番として、現在も頻繁に流されている。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
写真提供:中津さんの奥様 |
|
|
|
|